権利処理実務者の諸々日記

著作権や肖像権等の権利処理に携わってきた筆者が周辺書籍の紹介等をします。

ユーザーと権利者の間で

私たちの仕事は、利用したい人の要望を権利者に伝え、お願いすることです。いわば、橋渡し役です。

権利者が慣れている場合はスルッと行くこともありますし、あまり慣れていない時は、時間をかけ丁寧に交渉を進めていきます。

これには、ある程度センスも必要ですが一番大事なのは経験値なのです。
交渉事ですから、いろいろなことが出てきます。思わぬ理由でNGが出たりすることもあります。でも、実はそこからがお仕事のしどころみたいなところもあり、めげない心とやりとげる心で対応するしかないのです。
ある方に、著作権処理する人って粘り強い人が多いよね、と言われましたが、本当にその通りで、渡す橋を一生懸命、トンテンカン、トンテンカンしているのです。

もともと著作権法は文化の発展の寄与のために制定されていますので、権利者とユーザーのバランスのよい利益確保ができるといいなぁ、と強く思っています。