権利処理実務者の諸々日記

著作権や肖像権等の権利処理に携わってきた筆者が周辺書籍の紹介等をします。

権利処理実務者になるために

権利処理をする人を相対化したくないのですが、それでもこんな所が求められるといいよね、というところを何点か。ちなみに、完全な個人的見解です。

1)コミュニケーション力
 私たちはある意味、知らない人に電話をしたり手紙を書いたりして、いきなりお願い事をするわけです。
なので、相手が不快にならないように極力、努めます。それはいろいろな手段を使いますが、そういういろいろな手段を楽しく考えられることが大事だと思います。

2)記録力
私たちの財産は交渉する際の経緯です。この経緯という情報をいかに正確にわかりやすく記録するか、これは本当に大事だと思います。私自身まだまだ努力の最中です。

3)柔軟性
はっきり言って、権利処理の方法(指針)なんて、プロジェクト毎に違うのです。あの時こうだった、この時こうだったと言っても始まらないことの方が多いのです。それよりも、今回はこうなんだと受け入れる方が大事だと思います。

ここまで来て、あれ肝心なことが書かれていないと思う方もいらっしゃるかも。著作権の知識は?と。これはですね、実は最低限でいいような気がします。それよりも上記3つの方がずっと大事かと。あっもちろん、あったことに越したことはないんですけど。ローカルルールもあるので、著作権の知識だけではダメなのですよね。経験値とかの方が大事だと思います。だから、経験したいという積極性も大事だと思います。

なんてことをつらつらと書いてみました。